こんにちは、柳沼佐千子です。
セミナー講師になるまで、ゼロからのスタートでした。
半年間仕事がありませんでした。
セミナー講師も、起業です。
無名の主婦だったわたしが、
96%のリピート企業へ、大企業からも直接依頼がくるようになりました。
2人の子供を一人で育てながら
やってこれたのも、セミナー講師だったからです。
どのようにして、無名から、10年もやってこれたのか。
私の編み出した独自の印象研修は、受講者数17000人を超え、
年間150回もの登壇数になっていきました。
人気セミナー講師になるまで、そして、
本を出版した今になるまで、
どのようにたどってきたのかをご紹介しますね。
プロフィール
福島県郡山市出身です。
2人の子供がいます。
派遣社員の仕事が突然終わってしまい、
ハローワークに通い、正社員になろうとしました。
次々と落ち続けました。
子どもがいると、なかなか条件の合う会社もないし、
あっても、子供がいると黙っているけど、
落とされているのも感じました。
ハローワーク通いと、履歴書送付、
このまま何年も決まらなかったらどうしよう。
怖くなってきました。
もし、このまま就職先が決まらない、というリスク。
「起業」しても、失敗するかもしれない、というリスク。
「同じリスクなら、自分で切り拓ける方がいいかもしれない」
子育てしながら、
起業塾に通いました。
起業塾が終わっても、
なにをしていいか決まりませんでした。
電話も来なければ、何もない毎日。
自分で動かないと、なにひとつやってきません。
起業塾が終わったあと、
わたしは、電話をして、
今、迷っていることを相談にいきました。
たった一回でもやったことがあるなら、前に進んでいる!
地元にあった福島県商工会連合会の事務所。
相談に乗っていただいた方は、起業塾の担当をされていた
太田さんです。
…………………..
私は、起業塾が終わってから、
強い思いはなんだろう、わたしは何を実現したいんだろう。
ひとりで、考えたんです。
人間関係で嫌われ続けで、
うまくいかなかったんですね。
その中でも、
今でもスッキリしないことがあるんです。
過去にある会社で意見を言って、
浮いてしまった経験を思い出したんです。
「会社の中の人間関係が良ければ、仕事も毎日も楽しくなるのに」
あの頃、会社の中で苦しんでいた私を救えたとしたら、、、
社内の上司ではなく、外部の講師だと思ったのです。
企業研修の講師になろう!って思いました。
社内が硬直してしまっいるとことに、
吹き抜ける新鮮な風のような存在になろう!
そう思ったんですけどね、
でも、一度もやったことがないんです。
実績も経歴もないのに、
できるのだろうか、という不安がいっぱいだったのです。
すると、太田さんは、わたしにこう言いました。
「本当に、過去に一度もないですか?
少しでもそのようなことをしたことないですか?」
わたしは、ふと思い出しました。
「ま、、そういわれれば、
数年前に、たった2時間一度だけですが、
ある講師の先生のピンチヒッターで、
自分で思ったことをちょっとだけ
やったことがあります。
その先生が用事ができてしまい、
その先生の本当はやるはずだった
後半の一部を頼まれて埋めただけです。
でも、私が依頼されたわけでもないし」
すると、太田さんは、
「やったことがあるじゃないですか!」
「たった一度でも、やったことがある人は、
全くゼロの人から比べたら、もう、ずっと前に進んでいるんですよ」
たしか、こんな言葉だったと思います。
わたしは、そっか!!と
元気が出て、
「よし、これでやっていこう!」と決めたのです。
相談して、気持ちが100%よし!!って
前向きになり、家に戻ったのです。
でも、半年仕事がない現実。。。
やることは決まった。
そう思ったものの。。。
「どうやって仕事ってくるんだろう」
「一件目のお客様って、起業した人たちは、どこからくるんだろう」
そうやっているうちに、
創業塾を卒業した人たちの中には、
もう、月に〇万円~数十万円を手にしている人も出てきました。
そのあとの勉強会などに出て、話を聴くたびに、
気持ちが落ち込んでいきました。
「わたしには、仕事がない」
道路に立って、見上げると、
ビルがたくさんあって、その一つずつに、
たくさんの会社がありました。
その会社がひしめく街の中で、ひとり、
電話もするところもない。
わたしの話を聴いてくれる知り合いもいない。
お金だけがでていく現実。。。
そして、事後の勉強会や懇親会、創業塾仲間が、
開店した、など、
お付き合いに使うお金が、
3000円、5000円、ランチに1000円、、、
交通費もかかるし、
一銭も収入もなく、仕事の宛もないのに、
どんどん出費だけがかさんでいきます。
主婦だったわたしは、
数千円のお金にも、お財布からただ支払っていくだけの現実に、
心苦しくなっていきました。
よし!自分でセミナーを開こう!!
そうだ!企業から待っていても、すぐには来ないから、
自分でセミナー開けばいいんだ!!
このまえ知り合ったばかりの、
起業塾の仲間にお知らせしよう!!
とても仲良く、みんなで
話し合って、未来を話し合った仲間です。
きっとたくさんきてくれるはず!!
そう思って、30人の地元の仲間に、
自作でワードでDMをつくり、郵便でおくりました。
会場は、自分で近くの公共機関の会議室を予約しました。
そのとき、100人くらいが入る会場しか
空いてませんでした。が、
「20~30人くらいは来てくれるはずだから、
ちょっと広いけど、いいか!」と思って、
予約したのです。
開催日まであと数日。
申し込みしてくれた人は、3人でした。
あの広い会場に、
3人。
もう、1週間前くらいから、辞めたくなりました。
逃げたくなりました。
「こんな内容で」、の一言に、涙した。
たった3人だけのセミナー。
お客様って、たとえ知っている人でも
簡単に来てくれないものなんですね。
このとき、集客の大変さを知りました。
でも、気持ちを取り直したんです。
自分のこれからやっていく企業研修への希望は、
心にいっぱいでした。
「こんな内容で、企業が依頼すると思っているの?」
しかし、終わったあとの一言が突き刺さりました。
ショックでした。
悲しくて、その言葉を前に、
実績もないわたしに
言い返せるはずもありません。
初めてのセミナーで、
心がズタズタになりながらも、
わたしは、セミナー講師になることを
あきらめませんでした。
企業が集まるところはどこだろう
「一社一社、知らない会社に訪問したところで、
わたしの話を聴いてくれるところもないだろうな」
じゃ、どうしたらいいだろうか
そのとき、ふと子供のころに父が話してくれたことが
アタマによぎりました。
私の父は、20歳代のころ、銀行勤務をやめて、
保険の営業社員として転職をしていました。
そのとき、成績を上げるためにやったことは、
自動車保険がまだまだ周知されていない時代だったので、
学校や市役所などで、
保険の説明会を開催させてもらえるよう、働きかけてたのです。
「さちこ、人が集まっているところで、
お父さんは、まとめて説明すれば、
契約取れるって考えたんだぞ」
誇らしげに、
子供のころ話してくれた父の表情が浮かびました。
そこで、父は契約を次々と獲得していったのです。
後に、父は、全国でも有数のトップセールスマンになっていきます。
「企業があつまっているところで、まとめてPRできればいいんだ!」
商工会議所や商工会、法人会、、
そのとき、思いました。
まず、商工会議所にいってみて、
どんなセミナーや金額でやっているのか聞いてこよう。。
これなら、出来そう。
そして、近くの商工会議所へ
アポなしで、数件行ってみることにしました。
最初の商工会議所の駐車場につきました。
車を降りて、
玄関へ向かおう、と思うのですが、緊張のあまり、
顔がこわばり、声が震えているんです。
チラシを自作、ジョギングしながらポスティングしてみた
いくつか近くの商工会議所や商工会、法人会を訪問していきました。
そうはいっても、
すぐに仕事がくるわけもありません。
刻々と時間は過ぎていき、
一向に収入はありません。
5000円でもいい。
なにか仕事がほしい。
次に考えたのは、
5000円で、営業社員向けの
話し方の講座です。
「プライベートレッスンします」
というチラシを自分でつくって、
近所にあるそれなりの会社に、
ジョギングしながら、
ポスティングして歩きました。
しばらく、待ったけど、
問い合わせは、ありませんでした。
バイトの5000円と、自分で稼ぐ5000円の違い
一日バイトすれば、
5000円は、すぐに手に入る金額です。
自分で直接仕事を獲得して、
収入を得ることは、
こんなに大変だったんだ・・・。涙
チラシ代、インク代、紙代、、、、
ただただ、出費だけです。
もう、、、悲しい。。。
研修の仕事がない。派遣登録もさせてもらえない私。
次に考えたのは、
セミナー講師派遣のエージェントに登録することでした。
こんなに仕事がなく、どうやって仕事がくるかもわかならい。
それなら、営業してきてくれる講師派遣の会社に登録しよう
そして、数社に
講師派遣の依頼と申請をしました。
すると、全社から、お断りの返事がきました。
もう、行く場所がありません。
経営コンサルタントは、万能ではない。相談する相手を間違えた。。。
次に、仕事がなかなかうまくいかなくて、
中小企業診断士の先生に相談にいきました。
経営のプロフェッショナルです。
でも、実際に1~2時間の相談時間の中で、
アドバイス頂いたことは、
こんな感じの内容です↓
…………………….
「今やっているセミナーメニューを並べましょう
単価を書きましょう。
売上を増やすには、
単価を上げるか、
セミナーの受注回数を増やしましょう。
月にいくら欲しいですか?
それによって、計算して、月に何回セミナーをすればいいいか
考えましょう。」
……………
確かに正しいんです!!
そうやれんばいいんですよ!!
でもね、
セミナー講師で、私のケースは、
どうすればいいのかの、
今すぐ!!なにをすればいいのかを聞きたかったんです。
で、
モヤモヤしたまま、
結局、すぐにできる行動できるものがわからなかった。
よくよく今思えばですよ、
マーケテイングや経営ノウハウを知っていても、
その業界で実際にやったことがない人に聞いても
具体的なことはわからないんです。
そして、また露頭に迷ったのでした。
焦るけど、ビジネスの基本ってなんだろうと考えた。
仕事がない。収入がない。
そんな中、焦っていろんなことをやったほうがいいんじゃないかと
根拠のない行動になっていることにも気づいていました。
「ビジネスのキホンってなんだろう」
なぜ、ここに立ち返ったかというと、
実は、わたしはプロゴルファーを目指し、必死に努力した時期がありました。
毎日毎日、
ゴルフだけのことを考え、練習し、
またゴルフ。
とにかく、プロテストに合格したくて、
必死に練習をし続けていました。
なかなかスコアも上がらなくなってきて、
あと少し、何かが足りない。。。
プロテスト合格するための、スコアが安定して出せない。。
そんなときに、
当時アメリカに住んでいた「マイク小西プロ」に師事しました。
マイク小西プロは、レッスンオブザイヤーを受賞したり、
雑誌にもよく掲載される、
世界の岡本綾子を教えた超有名なレッスンプロです。
初めて会ったマイクさん。
アメリカのゴルフ練習場のところにあった
カフェで待ち合わせしたんです。
そこにあった、紙のナプキンを取り出し、
スウィングの理論を図解、説明してくださいました。
マイクさんの本は読んでいました。
ちっとも理解していなかったんだな。
わたし。
衝撃でした。
ボディーターンの理論は、
骨から組み立てる。。。
人間の骨格から、
計算しつくしたゴルフスイングの理論に、驚愕しました。
「今までわたしは、なにを練習してきたんだろう」
過去にしてきた努力が
基礎となる根本を知らずに、努力を重ねてきたことを知ったのです。
最初から、この根本がわかったうえで、
同じ時間努力したら、
どれだけ短期間で、結果がでただろうか。。
スポーツ選手は、若いうちに結果を出さねばなりません。
この数年が大きな違いとなってしまいます。
このとき、
痛切に、根本から組み立てること、
基礎が一番重要なのだということを身に染みて知ったのです。
ゴルフのことを思い出しました。
ビジネスのキホンってなんだろう。
ビジネスも、やっていくなら、ちゃんと根本から
ゆるぎないものを創り上げたい。
ゴルフで学んだ教訓でした。
企業研修の基礎ってなんだろう?
セミナー講師になっていくときに、
一番考えたのは、企業研修の根本、基礎とは?です。
そして、考えついたのは、
「人」が受講するということ。
じゃ「人間」の根本はなんだろう?
意識、脳、心理、
これだと思いました。
研修で一番根本から組み立てるには、
「人の心理」や「脳」に基づいたものであるべき
という視点です。
そこで、心理や脳にかんする本を読み漁り、
研修で、一番大事する根本は、
「人は楽しい!」ときに自ら行動する
というものでした。
ここから、
わたしの研修の軸ができあがります。
「楽しくある」こと。
さらに、今度は、
ビジネスの軸はなんだろうと、
調べていきます。
「顧客満足」
「差別化」
ここからも、
セミナー講師として、やっていくときに必要な
ノウハウや知恵を習得していきました。
そして、出来たのが
独自に編み出した
インプレッショントーク®の「印象研修」です。
研修のプログラムも研究しました。
脳、心理、行動分析学、マーケティング、
営業ノウハウ、経営理念とは・・・
話し方や伝え方、声、表情、、、
初めて商工会議所でのセミナーが決まる!!
そうこうしているうちに、
半年後のことでした。
2回ほど伺った近くの商工会議所で、
初めての私のセミナーを企画してくださることになったのです!!
「やったーー!!!!」
わたしは、その1回に全力を注ぎました。
すると、定員オーバーの申し込みがあったほかに、
受講生のアンケートが
とても評判が良かった!と教えていただきました。
その受講して下さった、ある1社から、
直接連絡がきて、企業研修が決まったのです。
それから、少ない仕事ながらにも
確実に変化を起こす研修をしていきました。
それから約10年。気が付くと、年間150回の講演やセミナー、
受講生は17,000人を超えていました。
96%はリピート企業、
契約率やサービス調査の結果も、たった1回の研修で51%増!
翌日に売上160%など、
次々の数値で結果がでていきました。
そして、楽しい!研修スタイルは、
社員の受講生のみなさんから、
他の部署のひともみんな受けたほうがいい!!と
社員の方が自ら、
会社に研修をしたいと言ってくださるほどになりました。
なので、わたしは特段営業していないのに、
仕事がきます。
大企業からも、直接ホームページから
問い合わせがくるようにもなりました。
そして、そのノウハウをまとめた
わたしの本が出版されました!
空気を読まずに0.1秒で好かれる方法。朝日新聞出版
いつか本を出したい、、
20歳代頃からの、夢が叶ったのです。
全国の書店の店頭に、
私の本が、積んである
本屋さんで自分の本が置いてあるのを目の前にした、
発売の日。
今までの、わたしの
さまざまな苦労や、受講して下さった企業のみなさんの
顔が浮かんできました。
無名で実績もない
わたしを信じてくれて、依頼してくださった
支店長の顔も浮かんできました。
研修で出会った、一人一人のあの時の笑顔、
楽しい声。
セミナー講師始めたばかりのころの10年前。
テレビでみかけたある有名な研修講師が、さっそうと
スーツケースをひいて、飛行場を歩く姿に憧れました。
飛行機で研修!全国へ!!
「いつか、わたしも飛行機で全国の企業に呼ばれる講師になりたい」
あのテレビで見た講師のように、
いま、わたしはなったのです。
北海道から九州まで、飛行機で仕事にいきました。
研修の仕事が、叶っていました。
自分のスタイルを差別化して、
組み立てたこと、
そして、講師派遣会社を頼らず、
コツコツ実力で
やってきたことが全て、実を結びました。
いま、言えることは
ビジネスのキホン、研修やセミナーの組み立ての原則、
直接顧客を持つことが財産だということ。
わたしは、
時間がかかったけれど、
ゴルフで挫折して得た経験を、
ビジネスで役立てたのです。
メルマガでコツをお届けします
これからセミナー講師になりたい方、
始めたものの、何かうまくいっていない、
メルマガにプレゼントとして「5つの動画」で大事なポイントを説明しました。
もしよろしければ、
あなたの講師としてのご活躍に
役立てていただけたらうれしいです。
柳沼佐千子